2026年(令和8年)大学入学共通テスト分析・問題解説
北海道高等学校「倫理」・「公共」研究会(道倫研)では、2026年(令和8年)大学入学共通テスト「公共・倫理」の問題について、出題構造・出題形式・テーマ設定などの観点から分析を行い、その特徴と今後の傾向を整理した。本資料では、試作問題および前回試験との比較を通して、原典資料や図表の読み取り問題の増加、複数選択型問題の比重など、近年の共通テストに見られる出題傾向を明らかにしている。また、各大問について解答と解説を掲載し、思想的背景や設問の意図を踏まえた理解を示した。高校の「公共」「倫理」授業における教材研究や共通テスト対策、授業改善の参考資料として活用されたい。
PDFテキスト概要
1 全体の構造
2 出題の特徴
(1) 「公共」分野の特徴
(2) 「倫理」分野の特徴
(3) 問題の難易度
3 大学入試センター「問題作成方針」との関係
4 今後の「公共・倫理」授業への示唆
第1問 社会保障制度(公共)
第2問 現代の文化と宗教(公共)
第3問 悪について(源流思想・西洋思想)
第4問 日本における「理」と「情」
第5問 感情と脳神経倫理(青年期・現代社会の諸課題)
第6問 戦争と平和・生命倫理
出題形式を個別に見ていくと,従来の単純に正誤を問う4択問題は計6問で前回の「倫理」と比べると4問減少したが,「試作問題」は6問であり,同傾向となっている。絵や写真を使った問題は昨年の「倫理」に引き続き出題されなかった。これに対して,正しいものをすべて選ぶ問題,複数の解答を組み合わせる問題,原典資料の読み取りのみの問題が全体に占める分量が,これまでの傾向と同様,多くなっている(分総評より)。
出題形式を個別に見ていくと、従来の正誤4択問題は計10問で前回から2問増加した。昨年は誤正問題(「適当でないもの」を選ぶ問題)が1問もなく、それが特徴の一つとなっていたが、今年は問題1、問題2、問題3に1問ずつ、合計3問出題された。絵や写真を使った問題は昨年に引き続き1問も出題されなかった(分析内容 総評より)。
全体の問題数は33問で前年度と同じであったが、問題のページ数は37ページで前回よりも2ページ増えている。また、使用された原典資料の数は13個(第4問の「マシュマロ実験」を含む)であり、前年度の8個から5つ増えている。